猫背や巻き肩でお悩みの方にこそ知っていただきたいのが、「肩甲骨はがし」の効果です。肩甲骨は本来、背中の広い範囲を自由に動く構造になっていますが、長時間のデスクワークやスマホ操作などで筋肉が硬くなると、その動きがどんどん制限されていきます。
肩甲骨が動かなくなると、肩が内側に巻き込み、自然と背中が丸まりやすくなります。この状態が続くと、姿勢が崩れ、見た目も老けた印象に。また、胸が圧迫されることで呼吸が浅くなり、疲れやすさにもつながります。
「肩甲骨はがし」では、固まった筋肉を丁寧にゆるめ、肩甲骨の可動域を広げることで、自然と胸が開き、背筋がスッと伸びるようになります。鏡を見て、「あれ?なんだか若返ったかも?」と実感される方も少なくありません。姿勢の変化は、見た目だけでなく、気持ちにも前向きな影響を与えてくれます。
◆ 呼吸と自律神経への影響
肩甲骨まわりが固まると、胸郭(肋骨まわりのかごのような骨格)が広がりにくくなり、深い呼吸がしづらくなります。浅い呼吸は自律神経を乱す一因ともなり、イライラや不眠、疲労感などにつながることも。肩甲骨がスムーズに動くようになると胸がしっかり開き、呼吸が深く安定します。結果として、副交感神経が働きやすくなり、リラックスしやすい体の状態へと導かれます。
姿勢が変わると、見た目の印象・身体のバランス・心の安定、そのすべてにプラスの連鎖が起きていきます。「なんとなく調子が悪い」「気分が沈みがち」という方も、肩甲骨まわりのケアを一度見直してみてはいかがでしょうか。
(写真はイメージです。施術は着衣の状態で行います。)